結論から言うと、「長く乗るなら買う」が総額では一番おトクです。ただし、初期費用ゼロで乗りたい人や、数年ごとに新車へ乗り換えたい人には、カーリースが向く場面もあります。この記事では、私が中古のヤリスクロスを買ったときの実際の支払い額と、リースの見積もりを並べて、正直に比べてみます。
「月々〇円で新車に乗れる」という広告を見て、リースが気になっている方は多いと思います。私も車を買い替えるとき、買うかリースか、けっこう悩みました。数字を並べてみると、パッと見の「月々の安さ」だけで選ぶと損をしやすい、ということが見えてきます。実額で確かめていきましょう。
車は買うのとリース、どっちが得か比較するイメージ

「月々1万円で新車」——広告のからくりは“ボーナス払い”
まず押さえておきたいのが、「月々〇円」という数字だけを見てはいけないということです。格安に見えるリース広告には、ボーナス払いが隠れていることがよくあります。
たとえば「月々5,500円」とうたうプランでも、内訳を見るとボーナス月に66,423円 × 年2回 × 9年(計18回)が別で乗っている、というケースがあります。計算すると——
- ボーナス分:66,423円 × 18回 = 約120万円
- 月々分:5,500円 × 108か月 = 約59万円
- 合計:9年で 約179万円(実質、月あたり約16,500円)
「月々5,500円」はウソではありませんが、ボーナスで年13万円以上を別に払っているわけです。だから、リースを比べるときは、ボーナス払いなしの“均等払い”の月額で見るのが正解です。この記事の比較も、すべてボーナス払いなしの条件でそろえています。
実額で比較:私のヤリスクロス「買う」vs「リース」3年
では、実際の数字で比べます。買う側は、私が中古のヤリスクロスを買ったときの本当の支払い額です。リース側は、同じヤリスクロスをオリコのカーリースで3年契約したときの見積もり(ボーナス払いなし)です。
買う側(私の実額)
- 乗り出し総額:169万円(車両代+税金・登録などの諸費用を全部含めた、実際に払った額)
- 自動車税:30,500円 / 年
- 車検:136,017円(購入後に1回)
- 任意保険:79,800円 / 年
リース側(オリコ3年見積もり)
- 月額42,500円 × 36回 = 153万円(ボーナス払いなし)
- 月額に含む:自動車税・自賠責・オイル交換・消耗品の調整・タイヤ交換工賃(1回)など
- 別で払う:任意保険、タイヤ本体、ガソリン、駐車場
ここで大事なコツです。ガソリン・任意保険・タイヤ本体・駐車場は、買ってもリースでも同じように別で払います。つまり両者で相殺されるので、純粋な「買う vs リース」の差を見るには、この4つは表から外して考えるのが正しい比べ方です。残るのは、車両代・税金・車検の部分です。ここを3年でそろえたのが次の表です。
| 3年間の費用 | 買う(中古一括・実額) | リース(オリコ3年) |
| 車両代/リース料 | 169万円 | 153万円 |
| 自動車税 | 9.2万円(3年分) | 月額に込み |
| 車検 | 13.6万円(1回) | 期間内は原則なし |
| 3年の支払い合計 | 約192万円 | 約153万円 |
| 3年後に残るもの | 車(約100万で売れる) | なし(返却) |
※任意保険(3年で約24万円)・ガソリン・タイヤ本体は、買う・リースどちらも別に払うため、上の表からは除いています。車検は、新車を3年で返すリースでは期間内に発生しないのが一般的です(新車の初回車検は3年目)。
「支払い」ではなく「残るもの」で見ると、逆転する
表の“支払い合計”だけを見ると、リース(153万)のほうが買う(192万)より約39万円安く見えます。でも、ここに落とし穴があります。3年たったときの姿が、まったく違うからです。
- リース:車を返すので、手元には何も残りません。
- 買う:169万円で買った車が、3年後もまだ約100万円で売れる“資産”として残ります。
つまり、買った車は3年後に売れば約100万円が戻ってきます。この残る価値(残価)を引いた“実質コスト”で見ると——
- 買う:192万円 −(3年後の下取り約100万円)= 実質 約92万円
- リース:153万円 − 0 = 実質 153万円
実質コストでは、買うほうが約60万円おトクという結果になりました。しかも、これは「3年で手放した場合」の話。売らずに乗り続ければ、追加の車両代はゼロなので、差はもっと開いていきます。
長く乗るほど「買う」が効く——アクア13年の実体験
私は前の車(アクア)を、13年・約19万kmまで乗りました。もし13年ずっとリースしていたら、月4万円 × 156か月で約620万円です。でも、買って長く乗れば、大きな車両代の出費は最初の一度きりです。
「買って、長く乗る」——これが、1年あたりのコストを一番安くする乗り方です。これは理屈だけでなく、私自身が身をもって経験してきたことです。
それでも、カーリースが向いている人もいる
ここまで読むと「じゃあ全員、買うべき?」と思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。お金の総額では買うが有利でも、リースにしかない“ラクさ”があるからです。次のような人には、リースがしっくりきます。
- まとまった初期費用を用意したくない人:頭金なし・乗り出し0円で、すぐ新車に乗れます。
- 数年ごとに新しい車へ乗り換えたい人:短めの契約で、次々と新車に乗る前提なら、リースは相性が良いです。
- 急な出費を避けて、毎月を定額にしたい人:税金や車検代を、月額にならして平準化できます。家計が読みやすいです。
- 車を経費にしたい個人事業主・法人:リース料を経費として処理しやすいメリットがあります(詳しくは税理士へ)。
こうしたニーズに当てはまるなら、リースは十分に“アリ”な選択です。私が3年の見積もりを取ったオリコのカーリースは、税金・自賠責・オイル交換や消耗品の調整まで月額にコミコミで、走行距離やオプション(カーナビ・ETC・ドラレコなど)も選べるのが分かりやすいと感じました。国産の人気車を、月々定額で試算できます。
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月々定額のカーリース【オリコで乗ーる(おりこでのーる)】逆に、「買う」が向いている人
- 10年など、長く乗るつもりの人:乗るほど1年あたりが安くなります。私はこのタイプです。
- 走行距離が多い人:リースの距離制限を気にせず走れます。
- 車をカスタムしたい人:リースは原則カスタムできません。買えば自由にいじれます。
- とにかく総額を抑えたい人:中古の一括なら、金利も残価の縛りもなく、総額は最安クラスです。
まとめ:迷ったら「何年乗るか」で決める
最後に、この記事の要点を整理します。
- 「月々〇円」の安さだけで選ばず、ボーナス払いなしの均等月額で比べましょう。
- 支払い総額だけでなく、3年後に“車が残るか”まで含めて考えましょう。
- 長く乗るなら「買う」が総額で有利です。私の実額でも、実質コストは買うが約60万円おトクでした。
- 初期費用0・定額のラクさ・数年で乗り換えを重視するなら、リースもアリです。
判断に迷ったら、「この車に何年乗るつもりか」を先に決めるのがおすすめです。長く乗るなら買う、数年で乗り換えるならリースがおすすめです。この軸で考えると、自分に合うほうが見えてきます。
なお、残クレやKINTOも含めた「車の乗り方そのものの違い」は、別の記事でくわしく整理しています。言葉の違いがまだモヤっとする方は、あわせてどうぞ。
カーリース・KINTO・残クレの違いを整理した記事はこちら



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